環境とエネルギー×明日を活きるための僕らの選択=
環境エネルギー政策、特に自然エネルギーについて扱うブログです。 訪れてくださった皆様ありがとうございます。
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唯道 歩 (Tadamichi Ayumu)
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風力発電の追加5万キロワット 年度内に購入先募集 北電
 北海道は非常に風力資源に恵まれた地域だが、これまで北海道電力は、風力発電の購入に上限枠を設けてきた。購入上限枠は、以下のように推移してきた。

 2001年度:15万kWまで
 2002年度:25万kWまで(+10万kW)

 で、今回、北海道電力は、新たに5万kW上限枠を引き上げ、合計30万kWまでの風力発電からの電力を購入すること発表した(北海道新聞‐2005/08/11)。
 2005年度:30万kWまで(+5万kW)

 このこと自体は喜ばしいのだが、「+5万kW」とは、せせこましいような気がする。
 何故、北海道電力は、このような上限枠を設けているのだろうか。北電は、以下のような理由を挙げてる(北海道電力)。

 
 ★電気は貯めておけないため、電気を使う量に合わせて作りつづける必要がある。「使う量」に対して「つくる量」が多すぎても少なすぎても、電気の品質の一つである「周波数」を一定に保つことができず、工場で生産する製品の品質等に影響を与えることとなる。
 ★そのため、発電量を予測することが難しい風力発電が大量に導入されると,新たな電力の調整を行う必要が生じる事となる。
 ★このため、風力発電の受入量については,発電設備の運用面に及ぼす悪影響が顕在化しないと現時点で見られる範囲に設定することとする。

 つまり、周波数を一定に保つためには発電量の調整ができない風力発電は、周波数をかく乱する要因なのである。しかし、たかだか30万kW程度で、周波数調整は不可能になるのだろうか。

 実際、この周波数による理由づけが「神話」である、とする論者もいる。飯田哲也氏である(「エネルギー・デモクラシー」第4回;送電線はだれのものか)。
 彼によると、「刻一刻と変動している風力発電は、こうした周波数変動に対して、電力の供給側からたしかに影響を与えている。だからといって、風力発電だけを取り出してその影響を説明している「神話」はナンセンス」である。
 「周波数変動とは、刻一刻と生じている需要の変動や他の発電機の変動を全て合成したものであり、風力発電による変動も、その中に合成されている」のだから、風力発電だけを取り出して、その周波数に与える影響を議論するのはおかしいということだ。
 したがって、風力発電の周波数への影響問題を論じる時には、以下のような議論の建て方が必要だと飯田氏は指摘している。
 ☆風力発電を系統連系した場合に生じる周波数への影響は、全体の変動の合成値に対して、それぞれ系統が持つ周波数調整の能力の範囲内で調整される。そのため、そうした周波数調整にかかる費用全体を計算した上で、その中で風力発電が負担すべき調整費用はどれくらいなのか?ということを問題にすべきなのだ。
 
 さらに、風力の周波数問題を論じるときの論点がいくつかある。
 ★北海道の系統は本州と繋がれているがそれはほとんど緊急用に使用することしか想定されていない。そのため,道内で発生する需要変動や出力変動は,基本的には道内で吸収して電気の品質を維持している。これを調整用に積極的に利用することで、北海道の系統を本州と併せた大きな系統として見ることができ、調整能力が格段に大きくなるのではないか。

 ★北海道電力の試算では、周波数の変動幅を±0.3Hzで想定している。しかし、このような周波数変動幅の設定は、妥当なのか。北電は、「周波数を一定に保てなければ、工場で生産する製品の品質等に影響を与える」としているが、そうした高度に安定した周波数を求める需要家は一部であり、その一部の需要家のために系統全体の周波数の安定性を過剰に厳しくする必要があるのか。例えば、高度に安定した周波数を求める需要側で可変周波数制御システムを導入するという選択肢もある。実際、需要家の中には、既にそうしたシステムを導入している需要家もいる。

 以上のような議論は、長期的に自然エネルギーを大量に導入していく際には、避けて通ることができない問題であり、技術的・経済的側面からその実現性について、まだまだ議論が必要だろう。


 
 
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【2005/08/15 02:18】 風力発電 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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